昭和31年、東京・下町を舞台に、童謡や唱歌を歌い継いでいこうとした若い女性教師と子ども達の間に結ばれる魂の絆の物語。
戦争末期に特攻隊で死んでいった若者、そして平和時に海の事故で死んでしまった少女―。彼らの無念さや思いを、残された人々はどのように受け継いでいったらいいのか。『ふるさと―JAPAN』は、先生と子どもたちの”魂の絆”を描いた物語です。
子どもはもとより、大人の鑑賞にも耐えられるアニメーション映画を作りたかった。そして映画を通じて、日本の文化や伝統、日本人の心について、感じたり考えたりする機会を提供したかった。
(西澤監督談)
前作『NITABOH』に引き続き、音楽とアニメの融合を目指したこの作品では、日本有数の児童合唱団による『故郷』『赤とんぼ』『浜辺の歌』『月の砂漠』の合唱を採用。盲目のテノール歌手、新垣勉『荒城の月』と世界の歌姫KOKIA『歌う人』とのコラボレーションも行われた。
受賞歴
第12回リヨン・アジア映画祭(フランス)
【アニメーション部門・子ども映画部門】グランプリ W受賞
スタッフ
監督・脚本:西澤 昭男
ゼネラル・プロデューサー:村上 匡宏/企画:西澤 真佐栄/演出:飯島 正勝/絵コンテ:古谷 渓一郎/キャラクターデザイン・総作画監督:釘宮 洋/美術監督:工藤 ただし/撮影監督:吉田 光伸/編集:後藤 争司/CGディレクター:八木下 浩史/音楽監督:クリヤ・マコト
制作:ワオ・コーポレーション